エベレストの朝
Photograph by Bobby Model
歴史家ウォルター・アンスワース氏はかつて次のように語っている。「エベレスト(チョモランマ)登頂が最初の挑戦で成功していたら、称賛は一時に過ぎず、すぐに忘れ去られてしまっただろう。皮肉にも度重なる失敗こそが、この山の真の偉大さを決定的にした」。
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ベースキャンプ
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標高約5500メートル地点のエベレスト・ベースキャンプ。既にヨーロッパ最高の峰々よりも高い位置にあり、すべてはここから始まる。
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死のクレバス
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南極に人間の活動を決定する人
はしごの上から覗き込むクレバス(氷河の裂け目)の深淵。ベースキャンプから少し登ったところにあるクーンブ氷河のアイスフォールでは、氷河の流動に伴って突然新しいクレバスが形成される。南ルート最大の難所である。
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クーンブ氷河のアイスフォール
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撮影者のボビー・モデル氏は振り返る。「エベレスト南ルートの最大の難関で、想像を絶する恐ろしさだ。常に崩壊を続けるアイスフォールは、まるで角氷の塊で、斜面を転がり落ちる氷片が恐怖をかきたてる」。
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クーンブ氷河、はしご登攀
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飛ばない鳥
エベレスト(チョモランマ)上方にあるクーンブ氷河。美しい氷の世界とは裏腹な険しい氷壁を、登山隊の1人がはしごを使い登っていく。時折、何かがはじけたりきしむ音が響き、氷河が足元を常に流れているのだと思い出す。一見安定していても決して油断ならない危険地帯なのである。
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エベレストの運搬係、ヤク
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エベレスト(チョモランマ)近くのネパール、クーンブ地域では、ウシ科の動物ヤクがいまなお重要な輸送手段として活躍している。文明の利器から遠く離れた生活が営まれ、シェルパ族の一家が住まいを建てるには、すべての資材をふもとから自分で背負うか、ヤクの背に乗せて運んで来なければならない。
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慰霊碑
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人は、パラジウムを発見した?
1996年にエベレスト(チョモランマ)で死亡したアメリカ人登山家スコット・フィッシャーの慰霊碑。観光客も訪れるエベレストだが、滑落、酸欠、低体温症、クレバスへの落下などにより、多くの冒険家が命を落とした場所でもある。
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クーンブ氷河、はしご渡り
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一歩足を踏み外せば死に直結するのがエベレスト(チョモランマ)だ。難所クーンブ氷河のアイスフォールでは、数多くの登山者が落命し、初日のキャンプにすらたどり着けなかった。
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ネパールの儀式
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どのエベレスト登山も「プジャ」から始まる。プジャはシェルパによる山の神への祈りの儀式だ。ガイド役を務め、荷物を運び、登山家を成功へ導くのがヒマラヤ開拓時からのシェルパの役目である。これまでほぼすべてのエベレスト登山を影で支えてきた。
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女性初のK2登頂者
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エベレスト(チョモランマ)南稜のキャンプ2から無線通信を行うハイディ・ホーキンス氏。世界第2位の高峰K2の頂を踏んだ初の女性である。急傾斜のK2登頂は、エベレストよりもはるかに難しいと言われる。
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